乳業製造技術通信教育は、乳業の製造に携わる様々な知識を集約した日本で唯一の通信教育です。
昭和57年に開講して以来、多くの卒業生を輩出しています。
乳業製造技術通信教育とは
毎年5月から10月までに、全6教科の講座に係るレポートを提出します。
○5月 牛乳概論
牛乳に関する栄養学・生理機能及び環境問題等について基礎的、専門的知識並びにその応用について解説
1) 生乳が乳房から出てくるまで
2) 牛乳加工の基本となる乳成分の性質
3) 牛乳に生育する微生物の働き
4) 牛乳の栄養学的生理学的機能
○6月 乳製品製造学Ⅰ
牛乳、乳飲料、クリーム類、バター類の製造ならびに品質管理などについて、歴史等を幅広い内容で解説
1)市乳(歴史と現況、製造、品質等)
2)クリーム類(歴史と現況、製造、品質等)
3)バターとその関連商品(歴史、種類、製法、品質等
○7月 乳製品製造学Ⅱ
発酵乳、チーズ類、れん乳類、粉乳類の製造法、品質を基本に新技術もふくめ詳細に解説するとともに
各製品の歴史的変遷も記載
1)発酵乳(歴史と現況、乳酸菌、製造、品質等)
2)チーズ(歴史、規格、種類、膜処理等の製法、品質)
3)濃縮乳及びれん乳(歴史、種類、製法、品質等)
4)粉乳と関連製品(歴史、種類、製法、品質等)
○8月 乳業機械
乳業工場で使用されている乳業機械類等について、基礎的応用的知識を工程的、
機械工学的に詳細に解説すると共に最近の設備、新技術等も紹介し、現場の機械設備等に関する
職員教育並びに管理に適した教本
1)乳業機械の基礎(機構学、流体力学、熱力学等)
2)生乳処理装置
3)殺菌、滅菌、冷却装置
4)充填、包装及び関連装置
5)アイスクリーム製造装置
6)濃縮及び関連装置
7)脱塩、膜濃縮装置
8)無糖、加糖練乳製造装置
9)乾燥及び関連装置
10)バター製造装置
11)チーズ製造装置
12)ヨーグルトプラント
13)CIP装置
○9月 牛乳・乳製品検査法
牛乳・乳製品等の安全・安心を確保する為に、法令等との整合性を考慮しながら、
牛乳等の品質や品質の確保の為の基本的な考え方及び基礎的な試験法或いは検査法について解説。
1)食料としての乳・乳製品
2)最近の食品衛生上の話題
3)食品の安全性確保
4)安全な食品、そして安心な食品と法整備
5)食品企業の行動規範
6)品質
7)官能評価等
8)微生物的品質検査法
9)抗菌剤等の検査
10)理化学的検査法
11)乳・乳製品の物性試験
12)原料となる主要乳製品の特性
13)検査・試験結果の活用
○10月 乳業生産管理
この教科では工場管理に関する工程、原価、品質及び水質保全等の基本的な管理項目を実務的に解説。
1)生産管理
2)工程管理(管理の手順、原材料管理、改善、記録管理等)
3)原価管理(原価計算、製造経費の管理、労務管理等)
4)品質管理(品質の維持、事故防止、品質良化の条件、管理手法)
5)その他の管理(排水管理、新製品開発への取組み)
全教科50点以上で合格となります。
尚、期限内に提出されたレポ―トについては、50点以下だった場合再提出が1度認められています。
再提出で50点以上の評価を得ると、合格となります。
※詳しくは実施要領をご覧ください。